転職のリアル:秋月誠さん(31歳):希望する人生に。 いい旅を。

入社して約2年。秋月さんは、今その会社で本当にたくさんのプロモーション施策を任されているとのことです。

そこで、秋月さんに、今がんばれる理由を伺いました。

【がんばれる理由】

1)しっかりとした報酬。その報酬に見合う仕事をしたい、という気持ちになる。

2)手ごたえ。自分たちが世の中に与える影響、反響がわかりやすく感じられる。

3)やりがい。自分の考えでコンテンツを盛り上げて、貢献している実感がある。

4)チームプレイ。全員参加で組織の一員として動き、個人プレイはむしろNG。

5)一緒に考えてくれる人がいて、自分は組織に守られているという実感がある。

前職では「一人でどうにかしなければならない状況」の中で、孤軍奮闘されました。今は同じ激務であっても、精神的にポジティブなストレスの中で頑張れているそうです。

【激務の中での働き方】

前職でも幅広く仕事を任されており、結果的に二度ダウンした経験を持つ秋月さん。激務の中での働き方について伺いました。

1)やらされ感でなく「仕事の自分事化」を試みるようにしている。

2)毎日新しい学びがある。仕事からの学びは喜びである。

3)成長の実感ー「仕事の解像度」があがる感覚がある。

秋月:前職では仕事が降ってくる感覚でした。降ってきたものはやらざるを得ないので、それが結構きつく、やらされ感がありました。しかし、今は自分が企画段階からこういう風にしたいという話をして仕事を進めることができるので、コントロール感といいますか、自分でやりたいものも、それが間違いないということを周りの承認を得ながらやっているので、ポジティブなストレスで、精神衛生上いい。精神力をどんどん消費し消耗していくというのでは全くないので。これはこうだったのか?こうすべきだったのか!と、毎日新しい学びもある。自分の成長も感じられます。

cc:成長の実感として、“仕事の解像度があがる”と表現されましたが・・・。

秋月:この仕事をすると、何がどうなって、誰が喜んで、どんな人が関わってて、何を思いながらやっているのかということに対して、意識が少し回るようになりました。

【将来ビジョン】

これからのご自身のビジョンについて伺いました。

cc:今の会社でこれからどういう方向にいきたいのでしょう?

秋月:手をあげて新しい仕事に取り組める環境があるので、映像分野に限らず、これからはジャンルを問わず、自分の成長とともにコンテンツの成長に関与していきたいと考えています。

【ダウンしてしまった自分へ】

前職で二度ほどダウンしました。その倒れてしまった自分に対して、今言葉をかけるとすれば?

秋月:「忙しいけれど、奢らず、油断せず、謙虚に、日々汗を流して、楽しみながら仕事をしてください」と伝えたいですね。今私がここにいて、やりがいを感じているのはタイミングがよかったからだと思います。そこに求人があり、たまたま求められるスキルと人物像に合致しました。だから、ここにいるのは、運!たまたまの運です。

cc:秋月さんは、運を招き寄せたのではありませんか?運の方もまた秋月さんに味方したように感じられます。ビジネスマンとしての判断をされていましたね。運をものにできたのは、秋月さんのビジネスマンとしての判断力を総動員したことも大きいと思いますよ。

【失業してしまった自分へ】

cc:最初の会社を辞めて、後に梯子を外され失業してしまった自分に、今の秋月さんはどんな言葉をかけますか?

秋月:「世の中を舐めるな」といって叱りたい気持ちはあります。けれど、あたたかく見守ると思います。最終的には、お前は正しい選択ができるよとエールをおくりたいです。自分には自分の納得できる答えを出せる能力があると信じています。失敗してもいいので、失敗しても自分が苦しむだけなので、飛び込んでいってください。そう言います。

cc:前向きなエールですね。

【ヘッドハンティング】

cc:今後もし外部からのオファーがあったら、今の会社を辞め浪人も辞さず。そう考えますか?

秋月:いや、二度としたくないです。するべきではないと思うし、結婚して守るべき家族がいるので。自分だけの話ではないので、選択すべきではない。

【転職するみなさんへ】

これから転職するみなさんに向けて、贈る言葉をいただきました。

1)エージェントは使うべきだと思います

秋月:アシストしてくれる人がいると、自分の考えを整理する手助けになります。自分の本当の考えが研ぎ澄まされていく。相手に刺さる言葉がつかえるようになります。選考中に相手からの信頼を得ることができます。自分の考えを手助けしてくれる力強いパートナーとして、うまく活用してほしいと思います。

cc:うむ

秋月:ただし、自分の人生を預ける人ではありません。

cc:自分の人生を預ける人ではない・・・いい言葉ですね。

秋月:相手にも利害関係があります。自分の人生を上手に好転させるために活用すればいいと思います。

2)仕事は面白さをみつけながらやるべき

秋月:仕事はつまらないものであるとか、自分にできることは少ないとか、自分のことを諦めながら仕事するのはやめるように。自分のやりたいことを、少しだけ背伸びした目標を設定して、ポジティブな理由をみつけながらやってほしいです

【自分のキャリアに名前をつけるとすれば】

cc:31 歳の秋月さんが、大学の就活時代からこれまでのキャリアを振り返ってみて、どんな言葉が浮かびますか?

秋月:珍道中・・・。

cc:珍道中!

秋月:おおいに間違いをして、しかし正しいこともあり、楽しかった!結局、自分は割と肯定力が高いと思うので、そんな自分をこれからも最適化していきたいと思います。

自分が今いるべきところにたどり着くまでを、“珍道中”と表現された秋月さん。

自分のやりたいことを隅に追いやらなかった秋月さんがそこにいるように感じました。

【キャリアカウンセリングについて】

最後に、今回キャリアカウンセリングを受けてみた感想を伺いました。

cc:自分のキャリアについて色々質問を受けてみて、どんな経験でした?

秋月:あんまりこういう話をする機会はありませんでした。自分がその時その時、どう思っていたのかを振り返れる貴重な機会でした。自分で話していて、自分はそういう風に思っていたのかと、思うところもありました。キャリアのこと、これからのことについて、あまり考える時間がなく、自分の中で言語化できていませんでした。カウンセリングを受けてみて、自分はそういう風に思っているのかということに気づかされました。

cc:本日は、長時間、本当に貴重な体験をお聞かせいただきました。ありがとうございました。

秋月:ありがとうございました。

20代から30代にかけて波乱のキャリアを経験されてきた秋月さん。

今までの経験から人生の深い学びを得られたようにお見受けしました。そしてこれからも秋月さんは学び続けながら、希望する人生を切り開いていかれることでしょう。そんな秋月さんに「いい旅を!」とエールをおくりたいと思います。

(終わり:そして人生はつづく)

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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