【転職の魔王様】最終話:成田凌さんと小芝風花さん未来への希望宣言

TVドラマ(月10)「転職の魔王様」の最終話では、立派なキャリアアドバイザーに成長した未谷千晴(小芝風花)が、意を決して、転職に惑う「転職の魔王様」来栖嵐(成田凌)のキャリア面談を行います。来栖と未谷は真剣に向き合います。そして今回は❝夢❞をめぐる回でもありました。魔王様の仮面を外し、静かなほほ笑みの来栖嵐に変えていったのは、未谷千晴の力でした。ふたりの未来に素敵な予感を感じさせて「転職の魔王様」は完結です。

今回は「夢をあきらめろなんて言うつもりはありません」というタイトルです。転職と夢について考えるいい機会になりました。

ところで、人はどうして転職しようとするのでしょうか?

この『転職の魔王様』全11話を通じて、転職動機は十人十色であることを観てきました。転職という選択肢を選ばず起業・独立に向かった八王子道正(宮野真守)さん。転職せずに今の会社で働くことを選んだ来栖の元カノ・剣崎莉子(岡崎紗絵)さん。退職を余儀なくされた会社の上司の尽力によって復職した皆川晶穂(黒川智花)さん。10年後となる社会復帰を目指すことになった五十嵐君雄(金子ノブアキ)さん。そして今回もう一度夢に挑むことで今の自分を見詰め直した滝藤航平(駿河太郎)さん。もちろん、転職を選んだゲストたちも一人一人固有の動機に促され転職していきました。

人はどうして転職しようとするのでしょう?最初にその答えを考えてみましょう。

キャリアカウンセラーとして十年以上求職者支援をしてきた私自身も、大学を卒業してから7回転職してきました。キャリアアップが転職動機であったケースもありますが、転職せざるをえなかったことも少なくありませんでした。

人が転職する訳。その答えのひとつは「この社会には転職する自由がある」からです。

奴隷ではありませんから、転職の自由は救いとしてあります。その転職がひどい会社からの脱出のためであろうと、自分の夢を叶えるための転職であろうとも。

転職は「人生の転機」の中でも最も日常的なことのひとつといえるでしょう。そこであなたはどんな❝夢❞をみるでしょうか?

❝夢❞は人生そのものが求める希望なのかもしれません。幸せな人生を送りたいというあなたの❝夢❞を奪える者はいません。その意味で、転職は【職業選択の自由】そのものです。

最終話のプレイヤーの❝夢❞にフォーカスしつつ、みていきましょう。

商社時代に来栖の同期だった児玉雄一郎(小関裕太)さんは、来栖が辞めて以来4年ぶりにシェパード・キャリアを訪ねてきました。そして来栖嵐に「もう一度あの頃の夢を追わないか?」と誘います。迷いのない強い言葉です。アフリカでのエネルギー事業開発に参加する夢・・・。「俺と一緒にアフリカで働こう」。そう勧誘します。

その児玉さんもまた転職していました。商社で急な部署異動を命じられ、アフリカでのエネルギー事業開発をしたかった彼は(株)石光エネルギーへと転職し、海外エネルギー事業部にいます。商社で来栖が辞めるときには何もしてあげられなかったという悔い・負い目が、来栖嵐をスカウトする原動力になっているようです。

「夢なんて簡単に捨てられるもんじゃないだろう」。そういう児玉さんは、今でもその夢を持ち続けています。来栖が「この仕事を成功させるのが自分の夢だ」と語っていたことを心配顔の未谷に伝えました。

ちなみに、小関裕太さんの子供の頃の夢は「歌い踊りながら家を作る仕事がしたい」とのことだそうです。どこか今のご自身の俳優の仕事に通じてるようですね。

もうひとりの訪問者は、3年ぶりにシェパード・キャリアを訪ねてきた滝藤航平(駿河太郎)さんです。「もう一度夢を追いたいんです」。そう来栖に告げます。今は食品会社に勤務し販促イベントの仕事をしていますが、10歳の息子さんを前に「胸を張れる仕事をしているんだろうか?」と自問します。広告プランナーの仕事が彼の夢でした。

3年前の来栖の言葉が忘れられないと滝藤さんは云いました。「ただ世の中には怪我や病気で夢を断念し、悔しい思いをしている人もいます。進むべき道がみえているのに目をそらすんですか?」「貴方の人生、このままでいいんですか?」

そんな彼ですが、働く自分をみる子供から「お父さん、かっこいいね」と告げられることによって、自信を取り戻したようです。彼の夢は過去の夢の残影であったのかもしれません。今の自分を再発見するきっかけを、夢を訪ねることによって掴んだようにも思えます。

児玉さんと滝藤さんによって揺らぐことになった来栖嵐に対して、未谷千晴はキャリア面談を申し入れました。

来栖に対して「ずばり、どうしたいんですか?」と切り出します。

子供の頃から商社マンの父の仕事に憧れていた幼年期の記憶。父の背中を追うようになっていったこと・・・。来栖の遠い幼い過去から今につながる思いがでてきます。その父子のシーンは来栖のキャリアの原点といえるでしょう。

この面談シーンをみていて、未谷のキャリアアドバイザーとしての成長がはっきりわかりました。

「好きだと思える仕事をするべきだと思います」「来栖さんには、笑顔でいてほしいって思っています」

未谷の瞳は涙で光っていました。本当は来栖にそばにいてほしい。けれど自分が寂しくても来栖の望む人生を歩んでほしいと願うことがキャリアアドバイザー未谷千晴なのです。

ドラマの終盤で、来栖は「俺はキャリアアドバイザーの仕事が好きなんですよ」という結論を未谷に告げましたが、来栖の未谷をみる眼差しは、穏やかであたたかいものでした。

来栖の言葉を引用すれば、「夢をみるのは、求職者の権利です」。そして「夢の形は変わることもある」のです。

シェパード・キャリアの屋上でふたりハグするシーンは、予想を超える愛のシーンでした。

そして未谷が大阪に異動して1年半後ー。

いつもの舞台、隅田川の遊歩道で、ふたりは再会します。未谷千晴は女性としての魅力を華やかに増したようにみえます(来栖に愛されているという自信がそうさせているのかもしれません)。そしてその笑顔は素敵でした。

成田凌(来栖)と小芝風花(未谷)の佇まいからは、晴れやかでお互いを信頼し合っている様子が伺えます。

「転職の魔王様」はこのようにして、未来に向けて開かれた形で終わりました。

本当の幸せは、きっとすぐ傍にあるのかもしれません。

そして夢もまたすぐ傍にあるのかもしれませんね。

「転職の魔王様」は7月から9月までのこの厳しい暑さの夏の流れの中で、オンエアされました。今となっては夢のような時間に感じられます。ドラマではたくさんの涙をみてきましたが、未来に向けて、夢の歩みはとまりませんでした。

出演者の皆様、スタッフの皆様、そして私たち視聴者みんなが、幸せな人生を歩めるようにと願います。

善意と希望と信頼と夢のチカラを信じて。

そして笑顔のチカラを信じましょう。

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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