映画「ショーシャンクの空に」:アンディーの行動 その原理原則

The Shawshank Redemption

1994年に公開されてから29年。今でも映画「ショーシャンクの空に」は私たちの心に響く映画であり続けています。

公開時には興行的に振るわなかったものの、その後、Wikipediaによれば全米で32万本以上のレンタルビデオが出荷され、1995年には最もレンタルされた映画作品になったそうです。その後もケーブルテレビジョンで繰り返し放映され、2013年の全米総放映時間は151時間を占めたとのこと。この映画の魅力は時間をかけて広がっていき、今では広く世界中に広まって最も愛される映画のひとつとして私たちの心に刻まれています。

私もまたこの映画を愛する一人です。

何度も何度もこの「ショーシャンクの空に」を観てきましたが、自分を惹きつける理由の一つは、主人公アンディー・デュフレーン(ティム・ロビンス)の生き方が、自分にとって何らかの重要な意味を持っているからだと思います。自分自身が言語化できないままにデュフレーンの生き方に惹かれてきた・・・。これは少し居心地の悪いことでもありました。

十年以上前、アンディー・デュフレーンの行動原理について頭を整理したくなって、パワーポイントにマッピングしてみました。先日書類を整理していてそれが見つかりました。あらためて見直してみて、ある種の感慨がありました。そのパワーポイントをここに載せます。

(ここから先は、まだこの映画をご覧になっておられない方は、映画をご覧になってから読み進めてください)

アンディー・デュフレーンが冤罪により収監されたショーシャンク刑務所から、アンディーの約束の地である、メキシコのジワタネホ(Zihuatanejo in Mexico)に辿りつくまで、19年かかったことになります。

1947年の収監から1966年の脱獄までの19年間、アンディーを支えてきた彼の行動の原理原則について考えたのがこのマップです。

ショーシャンク刑務所は、この現実世界のメタファであり、そこは暴力と欲望とお金に支配されている世界だと考えました。一言でいえば、人間の脆弱性により支配されている世界ということがいえるでしょう。

ジワタネホは、アンディーの希望の世界です。そこは、アンディーによれば記憶のない場所(A warm place with no memory)であり、その太平洋に面した避暑地で、アンディーは余生を過ごしたいと願っています。

そこではアンディーは自由の身であり、友情に恵まれ、自分の世界を支えるだけのお金もあります。

画面左下のショーシャンク刑務所から、画面右上のジワタネホへと向かうことが、19年費やして生きてきたアンディー・デュフレーンの人生航路ということになります。

ネットで調べていると、アンディーを演じたティム・ロビンスが息子の30歳の誕生日を祝うニュース記事に行きつきました。ショーシャンクに収監されたアンディーの役の設定では30歳であったということを知りました。そうしますと、それから19年の歳月が流れ、49歳でジワタネホに辿り着いたアンディの人生は、まだまだこれからなのかもしれません。海辺に小さなホテルを開き、泊り客をボートで釣りに案内する日々。それは彼の新しい人生ともいえるはずです。

マップのちょうど中央に「ロックハンマー」が位置づけられています。

持続する意志計画性実行力構想力、それらすべてのシンボルがこの「ロックハンマー」です。

そこにはアンディーの希望がこめられているように思えます。

アンディーは暴力の支配するショーシャンク刑務所でなんとか適応しようとし、現実社会で通用する智慧でもって生き抜きました。智慧社会の仕組(経理・財務)を深く知るアンディーが行使できるものでした。

刑務所の中で利他的行動を重んじ、教育・更生に力を注ぎ、図書館をつくるプロジェクトを推進してきました。

ショーシャンクの空に流れるモーツアルトのオペラ『フィガロの結婚』は、希望のシンボルのように感じられます。

アンディーの独房の壁のポスターが、リタ・ヘイワーズからマリリン・モンローにかわり、そしてラクエル・ウェルチにかわった19年間、アンディーは自分の希望する世界へたどり着くための準備を営々としていたのです。

そんなことを反芻しながら、今日もう一度「ショーシャンクの空へ」をDVDで鑑賞しました。

新しい問いかけが生まれました。

自分の人生において、自分にとっての「ジワタネホ」はどこなのか?

自分の「ロックハンマー」は何なのか?

十年以上前の自分は、果たしてそれを知っていたのでしょうか?

今自分は自分の「ジワタネホ」に住んでいるのでしょう。そのために自分の「ロックハンマー」を営々と壁にふるってきたのかもしれません。

そして、あなたの「ジワタネホ」と、あなたの「ロックハンマー」について考えます。

ところで、あなたにとって、あなたの「ロックハンマー」とは何なのでしょうか?

映画「ショーシャンクの空に」:アンディーのキャリア その職務経歴

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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