【転職の魔王様】10 高橋光臣さん年収2倍撤回:夫婦合意の転職宣言

TVドラマ(月10)「転職の魔王様」第10話では、転職の魔王様、来栖嵐(成田凌)から独り立ちした未谷千晴(小芝風花)が大きな試練に翻弄されます。自信喪失の底で来栖嵐から初めて明かされる二人の最初の出会いのシーン。その素敵なドラマ展開が見ものです。

●転職を決める時、パートナーに相談せずにすすめられますか?

●なんのための転職か?しっかり考えを深めていますか?

●家族みんなは転職するあなたと共に幸せになれますか?

それではみていきましょう。

第10話のタイトルは「転職はあなた1人の問題ではありません」です。今回のゲスト求職者は大手レストランチェーンのシステム室勤務の38歳システムエンジニア、矢吹健一(やぶき・けんいち/高橋光臣)さんです。専業主婦の妻と幼いふたりの娘を大切にするパパです。

しかし会社の業績は思わしくなく昇給も昇進も見込めず転職を考え始めました。最初の未谷との面談では「年収を二倍にしたいと考えています」と述べました。

矢吹さんにとって、いい転機とはどんなものでしょう?そのようなことを一緒に考えていきたいと思います。

38歳で年収2倍を目指したいという在職者からの相談を、キャリアカウンセラーの私としてはどのように支援するでしょうか?そう考えながら観ました。転職目的が収入増である場合は多いのですが、年収2倍というリクエストには、それ相応に裏に何かあると見立てた方がいいように思いました。

統計上は専業主婦世帯数は右肩下がりに減り、共働き世帯数は右肩上がりに増えています。1996年あたりで逆転し、現在は専業主婦世帯は全世帯の3割位になっています。矢吹さんはご自身の力で世帯収入を2倍にしたいとお考えですが、世帯収入については夫婦共によく話し合って、無理のない解決策を見出していってほしいところです。

転職は必ずしも成功するばかりではありません。年収2倍の仕事に適応できなかったり、家族と共に過ごす時間がなくなったりするリスクもまた考慮しなくてはなりません。

ドラマを観ていて、夫婦間のコミュニケーションについて考えさせられました。矢吹さんが良かれと思っていたことが奥様にとってはそうではなかったことが何故生じたのか?考えさせられました。すれちがいというものは、いつでもどこにでも潜んでいるものなのでしょうね。

これは私の推測でしかありませんが、矢吹さんの奥様は、転職という大切なテーマについて、伴侶として話してほしかったのではないかと思います。人によっては年収2倍になればラッキーと思う伴侶がいてもおかしくはありません。しかし矢吹さんの奥様は、家の事、子供たちの事、お互いの働き方についても、夫の矢吹さんと共に話し合いながら進んでいきたかったのだと思います。

矢吹さんは、おそらく家族のために一生懸命に働いてこられたのだと思います。働きながらいくつもの資格を取得しているところからも努力家であり、それがこれからのキャリアに活かされる方だと思います。ドラマの中で昇給も昇進もないことに対して上司とやりとりする場面がありましたが、彼は会社の将来に対して不安を強く覚えたのでしょう。それを帰宅しても自分の胸に仕舞ったままでいました。

奥様もまた毎晩帰りの遅い夫に対して話せる時間を取りづらかったのだと思います。ストレス性の過労で倒れてしまいました。それ位ぎりぎりで家事・育児をこなしてこられたのです。

転職を考える時には、やはりパートナーに相談しながら進めていってほしいです。それは、なんのための転職か?をしっかり考えることにもつながるからです。転職は自分の幸せだけが目標ではありません。家族みんなが転職するあなたと共に幸せになるためには、様々な条件があります。過重労働にならないか?定着できそうか?企業風土は?そこで活躍できそうか?・・・それらを見極めるために面接の場を利用してほしいところです。

専業主婦の妻がいて、万が一転職に失敗した時のことも考えておかなくてはなりません。転職は適応しかねる局面も少なくありません。そんな時に数か月は困らない蓄えがあるかどうかも重要です。転職するのであれば、そのようなことを総合的に考えて前に進んでいってほしいところです。

さて、この第10話をもって、来栖嵐と未谷千晴は迷コンビから、名コンビになりました。

このドラマは未谷の成長物語が縦軸となって進展してきました。未谷を演じる小芝風花さんの明るいキャラと来栖を演じる成田凌さんの飄々とした立ち居振る舞い、その奥にある彼の未谷への思いについて、ここでふれておきたいと思います。第10話は、それが一番の見どころですから。

雨のシーンが現在と過去をつないでくれました。

「君は少なくとも1人の人生を変えてますけどね」。来栖が雨の日に思い出すというエピソードが描かれていきます。自暴自棄になっていた来栖を助けたのは、新入社員の未谷でした。

「明日は今日より役に立てるかもしれない」

「そう思うとがんばろうと思えるんです」

「もしかしたら自分の仕事が誰かの役に立つかもしれない」

「誰かを幸せにできるかもしれない」

「そう考えるだけで、がんばろうと思えて」

「だから仕事するのが楽しみなんです」

これから仕事の世界に入っていく未谷の輝きが、仕事で挫折し失意の底にある来栖を揺り動かしました。

「あの時、君は俺にささやかな奇跡をみせてくれたんですよ」。素敵な言葉ですね。

そして、来栖は今失意にある未谷に語りかけます。

これまで君は何人の求職者に気づきと希望を与えてきたと思っているんですか?

そこには毒舌家の魔王様とは違う来栖嵐がいました。穏やかな表情の来栖嵐です。

未谷の一途さ、善意、思いやり、クライエントに寄り添う心は、彼をも魅了したのでしょう。そして好意は・・・。

さてさて、転職の魔王様第10話から転職についての学びを簡単に整理しますと3点あります。

❶パートナーとは転職についてよく話し合いましょう。

❷年収UPの目標だけでなく家庭生活全体も考慮に入れて考えましょう。

❸転職が失敗した時の撤退戦略についても考えておきましょう。

そして子供は、親の笑顔に守られて安心して成長していけるもの。そのことも忘れてはいけないことだと思います。

転職の魔王様、次はいよいよ最終回です。

来栖嵐のこれから、未谷千晴のこれから、どうなるのでしょう?とっても楽しみです。

そして少し名残惜しいですね。

【転職の魔王様】最終話:成田凌さんと小芝風花さん未来への希望宣言

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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