大瀧詠一さん「君は天然色」の流れるCMに描かれたシニアライフは?

パラマウントベッド「INTIME」のCM、観たことありませんか?

TVCMは予約してみるものではありませんから、きっとかなりオンエアされているのでしょう。大瀧詠一さんのアルバム『A LONG VACATION』の「君は天然色」が私はとても好きなので、この曲が流れる度にこのCMをかなりしっかり観てしまいます。

アルバム『A LONG VACATION』(ア・ロング・バケイション)が発表されたのが1981年。

Wikipediaによると2020年時点での累計売上は200万枚以上になるそうです。イラストレーター・永井博さんのアルバム・ジャケットはあの時代の象徴でもありました。ウルトラマリンの空と海。いまでも私の脳裏にしっかりと刻まれています。あの時代、今よりもずっと南の島への憧れが強かったように思います。社会全体の共同幻想のような形で。

あれから43年経ちました。2024年に「君は天然色」の流れるCMに強く反応する世代は、おそらく50代終わりから60代全般ではないかと推測します。私もまんまと制作者の意図にはまってしまいました。

これは電動ベッドです。電動ベッドというポジショニングではない新しいジャンルを目指しているとみられます。

「INTIME」という商品名にも、それはみてとれます。

CMでは「インタイム」とナレーションで言っていますが、本当はフランス語の意味を潜ませていると考えられます。

intimeはプログレッシブ仏和辞典によると、 ❶親密な ❷内輪の ❸私的な とあります。「アンティーム」には実は男女間の親密な関係も内包しているようです。

このCM映像は、まさにそのアンティームな世界観を描いています。関係性の世界です。

人生の歓びはそこにあり、緊密な信頼関係があり、希望があり、夢があり、幸せがあります。いい感じです。

オープンカーを何台も乗り換えてきた私にとって、この映像にあるオープンカーのシーンには感慨深いものがありました。若い時にオープンカーに惹かれ、息子たちと遊びました。

やがて私は、車の快適性を求めるようになって、オープンカーと別れることにしました。息子から「それでいいのか?」と真剣に問われたことを思い出します。私は「それでいいんだ」と応えました。3台も乗り換えてきたので、もう悔いなくオープンカーと別れることができました。

ですから、やりたいことはやっておくべきだと考えています。

このCMに描かれる人生の歓びは、もしも惹かれるものがあれば、どんどんやるべきだと思います。これはシニア世代、シルバー世代に向けたCMでしょうから、この世界観に憧れる人々に刺さってほしいと意図してつくられているはずです。

夢は人を動かします。

現実にシニア世代、シルバー世代が直面している、例えば「老い」や「身体の不調」よりも「夢」にフォーカスして描かれる世界に私たちは進んでいきたいものです。

このCMをブログ記事にしようとして、私の記憶の中にもうひとつの映像が浮かんできました。

息子とハワイに遊びにいったときのある光景です。

ハワイでレンタカーを借りて、ワイキキから少し足を延ばし、ラニカイ・ビーチを訪ねました。オアフ島の南東に位置していて「天国の海」として知られている美しいビーチがあります。

その傍にあるカイルアビーチパーク駐車場にレンタカーを停め、緑の芝をビーチの方へ向かって歩いているときにみた光景です。

Lanikai Beach

海にむかって座る夫婦の姿がみえました。

happy

長いこと私の記憶の中で忘れずにあったこの光景。

男性が女性に手を差し伸べているようにもみえる光景です。

人生の幸せというのは、このような光景をいうのではないかと思いました。

シニア世代、シルバー世代が目指すべきものは、何でしょう?

それは、自分たちの幸せを追求することなのだと、私は思います。

いつか自分もある晴れた日に、このような風景の一部になってみたいものです。

そうでした。ハワイではフォード・マスタングの赤いオープンカーを走らせていたのでした・・・。

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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