転職のリアルⅦ:秋月誠さん(31歳)のケース:旅の終わり、新たな世界

秋月:元気になってきたので、そのタイミングで自動車の免許を取ったんですね。身体を整えていき、すっかり精神的にも持ち直してきました。しかしまたその忙しい会社に戻っていくのは、あまりイメージできませんでした。

cc:そうですか

秋月:ならばいっそ仕事を変えてしまいたいと思うようになって、転職活動を始めました。

cc:そうなんですね。その転職活動・・・秋月さんは今までご自身の人脈で会社を移ってこられた。最初の会社は別として。今回初めてですね、転職活動は?

秋月:はい

cc:自分でなさったんですか?ハローワークとか。

秋月:あまりハローワークで何かということはなく、自分で転職サイトを探してみました。

cc:うむ

秋月:いくつかのエージェントに登録して紹介をしてもらうような形で。

cc:全てでなくていいんですが、主に使ったエージェント名を教えていただけますか?

秋月:リクルートエージェント。そしてもう1つはV社。

cc:V社にはどんな特色が?

秋月:ゲームとかインターネットとかITの業界に強いエージェントで、その業界を目指す転職者に手厚く支援をしてくれるところでした。前職の時の先輩に、良いよって紹介してもらって登録しました。

cc:なるほど。リクルートエージェントとV社。

秋月:あともう一社、G社です。これはエージェントではなくて、自分で求人を探し応募していく形です。

cc:主に 3 社、活用したのですね。

秋月:はい

cc:その転職活動ではかなり本格的な体制で臨まれたようにお見受けしますが。決まるまでどれくらいの期間活動されたんですか?

秋月:おそらく1〜2ヶ月。短期決戦で。

cc:トータルでかなりの数トライしたのですか?

秋月:確か50社以下だったと思います。

cc:ほう

秋月:新卒の時よりは少ないですが、わりと多めに応募しました。

cc:かなり方向性ははっきりされていた?

秋月:ゲーム業界が一番好きだというのはありましたが。しかし方向性がはっきりしていたというよりも・・・前職があまりに忙しかったので、その観点が自分の中にやっぱりあって、全くゲームに関係ないとか、全く広告でないというように、もう広告代理店に入るというのはほぼ考えていなかったのですが・・・。

cc:ふむ

秋月:ゲーム業界を諦められないということで一社受けたり。一方でもう関わりたくないっていう自分もいて。本当に全く関係ないスポーツ用品販売の会社とか、ちょっとめちゃめちゃな応募もしながら、一方で、それこそ自分が免許講習を受けている時は、トラックの運転手とかやりたいな、なんて気持ちもあった。本当に精神が疲れていたんですね。

cc:ゆれましたね

秋月:一方でやっぱり自分はやりたいものがあるんじゃないか?って考えました。このゲームっていうのはやっぱり大きな存在で、その中で映像も、もう一度トライしたい気持ちが、ありました。その時、ゲーム関連の自社のIP(Intellectual Property:知的財産)を活かしたコンテンツのプロデュースとブランドマネジメントを行う会社の求人に惹かれました。

cc:コンテンツやライセンス管理みたいなビジネスですね。

秋月:そうです

cc:その 50社の中で、応募書類が通ったり、面接を受けたりっていう形になっていったと思うんですけども。

秋月:はい

cc:その過程でエージェントとのエピソードがありましたら。これからエージェントを使う方にも参考になるかもしれませんので。

秋月:そうですね。複数のエージェントを活用していたので、それをエージェントにも伝えていました。当然彼らは我々に職業を紹介しマッチングさせる仕事なので、彼らの向き合い方が少し変わりましたね。是非自分が紹介できるところで、良い縁があればいいなと、一生懸命サポートしていただきました。うちで決めてもらいたいということで。「早くアプローチできるようにしましょう」とか「こうしたら思いが伝わりますよ」とか「それは言わない方がいいですよ」とか。「これまでのキャリアについてはこの部分はこうしていきましょう」とか。そういう具体的な話をしていただき、「他のエージェントでの選考状況はいかがでしょうか?」というヒアリングもそれぞれあったので、できるだけ自分の有利な状況を引き出せるように、心がけました。

cc:エージェント対応において、仕事で色々と利害調整をしてきたその能力が、この転職活動にも実際に活かされたんじゃないでしょうか。

秋月:駆け引きというより、交渉とか、相手が何を考えてるかを読んで仕事をするのが絶対必須だったので。

cc:なるほど

秋月:この転職活動にも多少それは活きたのかもしれません。

cc:最終的にどのように決めましたか?

秋月:リクルートエージェントとV社とG社それぞれ1社ずつ、合計3社から内定をいただきました。リクルートエージェントとV社で年俸もかなり競り合っていて、お互いに情報共有していました。リクルートエージェントの方は、非常に大手で老舗のライセンスを扱う会社でした。最終的にリクルートエージェントの処で内定をいただいてたそこに決めました。

cc:うむ

秋月:動画編集を中心にマーケティング領域で色々やってもらいますというお話でした。 IP (Intellectual Property)ビジネスの会社です。

cc:決まった瞬間、どんなお気持ちだったですか?

秋月:また懲りずに、カチッとハマった感じがしました。

cc:カチッとハマった。

秋月:憧れの会社に入れることに強く興奮を覚えました。決まるとはまったく想像していなかったので。すごく責任を感じ、しっかりやらなければという気持ちも強くなりました。

cc:本当に、本当によかったですね。

(逐語録:終わり)

転職のリアル:秋月誠さん(31歳):希望する人生に。 いい旅を。

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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