「いい転職」について考えることは転職成功のスタートになる

どんな理由でみんなは転職しているのだろうか?

他の人の転職理由を、知りたくはありませんか?

それを知ることができる最新データがありますのでご紹介します。転職サービスdoda(パーソルキャリア株式会社運営)が発表した「転職理由ランキング2022」です。

この調査は、ネットリサーチ会社による調査(2022年8月22日から30日の間実施)で、会社保有のデータベースを元に正社員である20歳から59歳の男女を対象に実施されました。2021年7月から2022年6月までの1年間に転職した789人から有効回答をえられたとのことです。転職する理由の最新トレンドがわかります。

要約しますと、転職ランキング総合第1位は「給与が低い・昇給が見込めない」です。男女ともに1位の転職理由はこれです。総合第2位は「昇進・キャリアアップが望めない」です。男性では3位、女性では2位につけています。総合3位は「社内の雰囲気が悪い」。男性では「社内の雰囲気が悪い」は6位、女性は2位にランクされています。

TOP10の転職理由をみてみて、ふむふむそうだなあ、そうだよなあと、共感することも多いのではないでしょうか?

まずはじっくりと眺めてみてください。

【転職理由ランキング総合TOP10】
【男性の転職理由ランキングTOP10】
【女性の転職理由ランキングTOP10】

「待遇・処遇」への不満、「業界・会社・自分の将来」への不安、「人間関係」の悩み等が男女ともに転職理由を構成しているようです。転職に踏み切るには、その時所属していた会社(職場)に相当の不満があるとみていいでしょう。

「社内の雰囲気が悪い」というのは考えさせられます。雰囲気。atmosphere。曖昧ですがいくつかのことが統合された皮膚感覚なのでしょう。一日の大半を過ごす会社の雰囲気が悪いのは辛いですよね。

「肉体的または、精神的につらい」という痛みは深刻です。転職という方法で会社を脱出する以外に方法はないかもしれません。急を要する深刻な事態かと思います。

積極的な転職理由として「スキルアップしたい」というものがありますが、裏返せば今の会社ではスキルアップが望めない、という諦めがそこに潜んでいるのかもしれません。

このような調査をみながら、“あるある”といった共感とともに、それでは自分のケースはどうだろう?と考えてみることが重要です。

そこで大切なのは、言語化してみることです。文字にしてみるのです。今の自分が転職について迷ったり考えたりしているその理由を、自分の言葉で文字にしてみます。

結論です。

自分の転職理由を言語化してみましょう。そしてその転職理由について検討を加えましょう。

優先順位として何が一番の理由で、次に何で、その次は何か?それくらいははっきりさせましょう。「雰囲気」といった曖昧な言語表現でもかまいませんが、その中に潜む核心に何があるのかを自問することは重要です。

転職はリスクと裏腹です。自らのエネルギーを集中して事にあたることになります。自分のリスクを賭してでも乗り越えたいものは何か?そして手に入れたいものは何なのか?それが転職理由といえるものです。

この作業が、後に応募書類を作成するときに活きてきます、志望理由をしっかり組み立てることができます。面接のときの志望理由をポジティブに語るときのベースにもなります。

転職理由をはっきりさせると同時に、「いい転職」と「あまりよくない転職」の区別もつけておく必要があります。

自分の転職を「いい転職」とするために。

さて、「いい転職」と「あまりよくない転職」を分かつものは何でしょうか?

客観的に明快に説明できる尺度が、ひとつだけあります。

なんだと思いますか?

それを考えてみましょう。

応募書類として、あなたの履歴書と職務経歴書を提出します。そこで、採用担当者がどこをサラッとみるか、想像してみてください。

転職歴の多寡です。

それぞれの在職期間の長さ・短さです。

「この人は、わが社に入ってもすぐに辞めてしまうのではないか?」

キャリアの歴史(職歴)が記された履歴書をみて、ここでの退職理由は?と聞かれることは当然です。まず聞かれる質問です。あまりにも頻繁に会社を移っている場合には、担当者は自分の会社に定着できるかどうかについて否定的な見解を抱くことになります。

ですから可能であれば、ひとつの会社から次の会社へと転々と転職の足跡がつかない方がいいのです。採用担当者は「即戦力になるか?」と共に「定着できるか?」を見極めようとします。沢山転職歴があるといずれ転職しにくい状況に直面することになります。

つまり「いい転職」とは、その会社に「定着できる転職をした」ということにほかなりません。

定着について、もっと具体的なスケールで規定しておきましょう。

3年その会社に勤められるか?

3年というと1000日です。1000日あればその期間内で専門スキルは磨けるはずです。

なので、ここでは「いい転職」を「3年くらいは勤められる会社に転職したこと」と定義づけておきましょう。

「あまりよくない転職」というのは、その会社に入ってからしまった!と思える会社に転職し、再び転職を検討せざるをえない場合です。

つまり転職は、転職した後にその真価が問われるのです。

私がキャリアコンサルティングをしていて、よくあることをお話しします。転職したものの早期に離職を考えざるをえないケースは意外と多いのです。もう一度いちからやり直しになるのはやむをえないものの、できることならばそこで踏ん張ってその職場に定着できる方がいい。三か月くらいの間におおよそその見通しはつくように思います。この会社でやっていけるのか?いけないのか?あるいは違和感や課題がみえてきて、対処可能なことなのか?どうか?をクライエントと共に判断していきます。定着の道を選ぶか?それとも撤退するか?それを見極めます。

結論です。

「いい転職」について考えることは、転職成功のスタートになります。

「いい転職」についての、あなたの具体的なゴール・イメージを明確にして言語化していきましょう。

「いい転職」についての考えを磨く過程で、自分が転職に踏み切るのはこれが理由だ!ということを言語化できるよう、観察(Observe)しましょう。

「いい転職」の準備はそこからはじまります。

「いい転職」それをあなたのスマートな転職戦略で手にいれる

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この記事を書いた人

大前 毅のアバター 大前 毅 国家資格キャリアコンサルタント
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