転職しようかどうしようか?迷っているけれど「どうしていいのかわからない」。
そんな悩みに苦しんでいるあなたに、キャリアコンサルタントに相談することをお勧めしました。
記事を読んでくださったあなたは、ネットで情報を調べてみたりします。そうしてみると、わかったようでわからない現実に直面します。
一体どこにキャリアコンサルトはいるのだろう?
それがよくわからない。それが今の日本の現実です。クリニックに行って診察を受けるようにはいかない。ネットでは無料でできる処と有料の処があるみたいだ。それにしても料金体系がまちまちだ。これでは心配だ・・・。そんな日本の現実の中で「キャリアコンサルタントに相談してみなさい」と勧められても、どうしていいかわかりませんよね。
そんなことに直面させてしまって、ごめんなさい。
自分自身が国家資格をもつキャリアコンサルタントでありながら、それは灯台下暗し。盲点でした。
自分自身も公共の職業安定所や公的な就労支援機関でキャリアコンサルティングをしてきた手前、目の前に現れる相談者(クライエント)に対して向き合うことに専念してきました。なのであなたの立場にたって考えてみて、どうしたらいいか?を解決する責任を感じています。
この記事では、キャリアコンサルタントについて私が知っている二、三の事柄について、実体験に基づいてご紹介します。
2023年3月末現在、日本における登録キャリアコンサルタントの総数は65,879人。国家資格キャリアコンサルタントの指定登録機関である特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が4月5日に発表した数字です。
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それでは、キャリアコンサルタントに、比較的簡単にアクセスできる方法をご案内します。
①ハローワークに行って求職登録を行い、職業相談を受けてみる(無料)。
②転職エージェントに登録して、面談を受けてみる(無料)。
③キャリアコンサルタントにアクセスして面談を受けてみる(有料)。
実際キャリアコンサルティングをしているコンサルタントであれば、クライエントからみてコンサルタントとの相性があることを承知しています。対人支援職にはつきもののことですが、この「相性」はとても大切です。
例えばDV被害にあわれた女性が、できることならば女性の担当者にしてほしいという要望を面談前に伺うケースは少なからずあるようです。安心してご自身のお悩みを話せる相手でないと、キャリアコンサルティングは成立しません。
なので、クライエントの希望はとても大切です。またキャリアコンサルタントの性格や態度により、この人には相談したくないと感じる場合も多いのではないかと推測します。
なので、初回の面談は「お試し」であると割り切ってしまってください。自分に寄り添って、自分のキャリアのお悩み、転職への具体的なアクションを併走してもらうキャリアコンサルタントとは信頼関係が樹立できる相手を選ぶのがいいのです。
それでは、具体的にアクセス方法についてみていきましょう。
前提は、「転職しようかどうしようか迷っている」という段階です。
①ハローワークに行って求職登録を行い、職業相談を受けてみる(無料)。
ハローワークは無料の公共職業安定所です。失業した時などに雇用保険の受給手続等で訪れた方も多いかもしれませんね。最近ではハローワークインターネットサービスで、求職仮登録を行えます。そこで仮登録し、窓口を訪ねて本登録します。転職を考えて登録される方も少なくありません。
仕事をしている方であれば、帰宅途中でハローワークに立ち寄ることも可能です。一般的には夜8時まで開庁しているところが普通ですが、5時15分で終わるところも少なくありません。地域で交代で土曜開庁しているハローワークもありますのでネットで開庁時間を確認して立ち寄るのがいいと思います。
住所管轄のハローワークでなくても職業相談は利用できます。なかにはいくつかのHWで職業相談される方もおられます。
職業相談の進め方は、いたって簡単です。
1)まず求職登録をする(ハローワークでも行えます)。
2)「ハローワーク受付票」(A4一枚)を持参、もしくは初めてであれば発行してもらう。
3)職業相談コーナーで、職業相談の希望を伝える。
4)職業相談窓口に入って、相談する。
相談する際は、「転職しようかどうしようか迷っているのですが・・・」と投げかけてください。HWの窓口にいる職業相談員はキャリアコンサルタントの資格を有していない職員も少なからずいます。なので、あくまでライトな相談をしてみて、相手の相談員の技量を試してください。
ハローワークの中には担当制のキャリアカウンセリングができるところもあります。ハローワークを訪ね、掲示物をみたり、職員に質問するなどして確認してみてください。
例えば、時と処をかえて三回くらい職業相談してみることをお勧めします。
職業相談員のいうこと、そのマナー、その技量を確認して、その中で一番自分に合いそうな相談員がいたら、その方の氏名を覚えておいてください。ハローワークでは運営上指名を受けない建前があるようですが、中には指名を受けてくれるところもあります。自分自身もハローワークにいた時にはそのようなクライエントの相談を沢山することができました。所によって運営方法は異なりますので、トライしてみてください。
②転職エージェントに登録して、面談を受けてみる(無料)。
これは最初にお勧めできる方法ではありませんが、転職の意向が固まったら担当者が決まり、キャリアコンサルティングを受けることができます。その時も目の前のキャリアアドバイザーが有資格者かどうかわかりませんので、面談の過程でそれとなく確かめる方がいいかと思います。
エージェントを活用する際にも、ひとつのエージェントだけではなく、複数のエージェントに登録した方がいいと思います。エージェントの得意不得意もさることながら、担当者との「相性」があたなにとっては重要ですから。
③キャリアコンサルタントにアクセスして面談を受けてみる(有料)。
前提として「転職しようかどうしようか迷っている」という段階ならば、最初に試みることのリスクについても説明しておきましょう。初回面談(インテーク面談)を1回しただけでは見えてこない課題があるケースも考えられます。そのときに3回~4回と面談が必要になった際に、費用負担がかかりすぎることが考えられます。具体的な活動方針を固める前に利用してみて、短期決戦でサポートしてもらう方がいいと思います。
【番外編】もうひとつのご提案です。
・転職フェアの相談ブースを利用してみる。
「転職しようかどうしようか迷っている」人も、転職フェアに参加できます。転職フェアに参加している人々を眺めるだけで、いい刺激になる場合もあります。そのフェアの会場に相談ブースが開設されているケースがあるので、それを利用してみる方法です。
例えば30分という時間制限があっても、スポットの相談でヒントを得られる場合があります。ちなみに私の所属する団体でもボランティアで転職フェアの相談業務をしています。その場合は有資格のキャリアコンサルタントが相談相手となる訳です。これは狙い目です。
結論です。
キャリアコンサルタントに直接、あなたの悩みをぶつけてみる経験を是非試してみてください。
現段階で「転職しようかどうしようか迷っている」という段階であるならば、人にそのお悩みを聞いてもらい助言を受けてみるのです。その助言があなたの中にある考えをさらにクリアにしてくれる刺激となってくれるはずです。
まずは無料で行きましょう。
この行動は、とても重要です。
自ら探索し行動してみる。
転職するまでの過程は、この行動によって構成されるからです。
最初の一歩は、動いてみること。人(キャリアコンサルタント)に相談してみる。
その過程で、あなた自身の考えが深まり、そこで転職する時ではないなという結論が出たとしても、それは正解です。
この記事ではキャリアコンサルタントにアクセスする方法についてご案内しました。
記事を書いていて「キャリアコンサルタント」とは何者か?「キャリアコンサルティングとは何か?」ということについても語る必要があると思いました。それについては、別記事を用意したいと考えています。